ジョイントマットだけでは足音対策にならない:子供が歩く前に知っておきたいポイント

騒音対策
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集合住宅で足音の苦情に悩みジョイントマットを検討する方もいらっしゃるかと思います

ジョイントマットは小さな子供がいる家庭やペットを飼っている家庭で多く使われる便利なアイテムで

柔らかくてクッション性があるために転倒時の衝撃を和らげる役割を果たしますが、足音対策に関して言えばジョイントマット単体ではほとんど効果がありません

この記事では、ジョイントマットが足音対策としてなぜ効果が薄いのか、その理由と具体的な解決策について詳しく説明します。

ジョイントマットの用途とメリット

ジョイントマットを用いることで以下のようなメリットを期待することができます

ジョイントマットのメリット

☑安全対策:子供やペットが遊んでいるときの転倒や衝撃を緩和

☑快適性:床の硬さを和らげ、座ったり寝転んだりする際の快適性を向上

☑簡単設置:組み合わせるだけで簡単に設置でき、掃除もしやすい

ジョイントマットは歩き始めの子供が転んだ時に頭を固い床にぶつけないようにクッションとなる役割や寝ころんだ時にやわらかいのでそのうえで昼寝ができるなど使い勝手が良いグッズです

また、ジョイントマットはホームセンターなど比較的手軽に仕入れることができその価格も防音対策グッズの中では比較的安価です

これらの利点は確かに魅力的ですが、騒音対策の観点から特に足音に関して期待する効果が得られるかどうかは疑問が残ります

足音の問題

足音は特に集合住宅や二階建ての家で大きな問題となることがあります

音には主に「空気伝搬音」と「構造伝搬音」の2種類がありますが、足音は床を通じて振動として伝わり、下の階や隣の部屋に響きます。このような音を「構造伝搬音」と言います。

空気伝搬音は声のように空気を振動して響く音のことを言います、構造伝搬音は空気伝搬音とは異なり固体を介して伝わるため遮音対策が難しいのです。

ジョイントマットの限界

ジョイントマットはEVA(エチレンビニルアセテート)やPE(ポリエチレン)などの柔らかい素材からできており衝撃を吸収する特性があります。

ですがその厚みは1~2センチ程度であり、構造伝搬音を効果的に遮断するための質量や密度が不足しています。その結果、足音を軽減する効果は非常に限定的です。

子供がスプーンやフォークを落とした時の軽量な衝撃音に対しては比較的効果的な対策と言えます

ジョイントマット単体では足音対策には不十分ですが、防振マットとの組み合わせることで効果を高める事が期待できます

防振マットは高密度で重さがあり、音の振動を抑える能力が高い防音対策グッズです

防振マットの特徴

防振マットは主にゴム製であったり多層構造から作られており、このような構造により音の振動を抑える効果が期待できます

防振マットの設置によって、ジョイントマットだけでは対策できない構造伝搬音が床を通じて伝わるのを減少させることが可能です

効果的な組み合わせ方

床の下地に遮音シートを敷く

ジョイントマットを敷く前に床の下地に遮音シートを敷きます、これにより床を通じて伝わる構造伝搬音を軽減します

注意点としましてはできれば床全体に遮音シートを敷くことで効果がより高まります

また、シートは重量物なので賃貸では床を傷つけないように養生した上に設置することが望ましいです


ジョイントマットを敷く

遮音シートの上にジョイントマットを敷くことで、クッション性と遮音性の両方を得ることができます。この組み合わせにより足音が床を通じて伝わるのを防ぎつつ柔らかい床面を維持することができます。

防振マット単体でも対策になりにくい

防振マットは振動を抑えることに優れていますがこちらも単体で使用すると足音対策としては効果が薄い事が挙げられます

それは、防振マットは固いので音を吸収しにくい特性があるからです

ですので防振マットの上にジョイントマットのような柔らかく厚みのあるグッズを設置することは理にかなっているのです

遮音シートとジョイントマットの組み合わせの効果

実際に遮音シートとジョイントマットを組み合わせた場合に期待できる効果としては足音の軽減に加えてスプーンなどを落とした際の衝撃音の軽減、さらには子供やペットの安全性の確保などがあります

使用例

以下は、実際の使用例です

使用例

☑マンションのリビングルーム:遮音シートを敷いた上にジョイントマットを設置。子供が走り回っても足音が下の階に響かない

☑ペットのいる部屋:遮音シートとジョイントマットを組み合わせることで、ペットの足音や爪音が床を通じて伝わるのを防止

☑二階建ての住宅:二階の子供部屋や寝室に遮音シートとジョイントマットを敷いて、下の階への音漏れを防ぐ

ジョイントマットは防振マットと組み合わせることによって足音に対して防音効果が期待できますが

建物の構造がコンクリート造か木造なのかでその効果は大きく変わります

防音対策グッズの防音等級はコンクリート造(床の厚み150mm)を想定して設けた基準ですのでしっかりと理解したうえで対策しましょう。木造住宅はいくら対策してもその構造故に限度があります

ジョイントマットは足音対策としては効果が限定的ですが、遮音シートとの組み合わせることで、その効果を大幅に向上させることができます

特に、集合住宅や二階建ての住宅での足音によるトラブルを防ぐために、遮音シートとジョイントマットの併用は非常に有効です。

正しい対策を講じて、快適で静かな住環境を手に入れましょう。


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